ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ながーい5ふん みじかい5ふん』- 「5ふんって いろいろ あるんだよね」

「5分」について、ぼくの考察です。

     

       ・・・
「5ふんで すむからさ」 (クリーニング店や郵便局で)

 おとなの 5ふんって めちゃくちゃ ながいんだよね。

     

   

えー! 5ふんしか みられないの?」(うさぎや犬や鳥を見ていて)
「5ふんも はやく ついちゃった!」 (図書館で)

 

 
「5ふんほどで およびしますね」 (歯医者さんで)

「5ふん!? そんなに すぐじゃなくて いいんだけど・・・」

  

 

待ち時間 5分 (遊園地で)

ジェットコースターに乗って、

  

  

 ひゃっほー!!!

 5ふんて あっというまだね。

 じんせいって そういうものかも・・・

    

 

食事のときは、5ふん 待って、

食事のあとの 皿洗いは 5ふんで おわらせよう。

おふろも、5ふん つかっていなさいだって。

寝るまえの 本も 5ふんだけ。

でも、

おとうさんが よんでくれる本の 5ふんは

さいこう!

      

         ・・・

ぼくは、「ながーい」「みじかい」5分に振りまわされています。同じよう経験をしている読者も、きっと納得することでしょう。

物理的には、同じ5分なのに、ぼくの感じ方では長さが違う。楽しいとき、5分はあっという間に過ぎてしまいます。でも、退屈なときは、ながーい。どうして、感じ方が違うのでしょうか? ほんとに不思議です。

     

時間経過に対する注意の頻度がたかいと長く、ひくいと(ほかの物事に気をとられていると)短く感じられる、と心理学者の解説がありました。

     

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遊びに夢中の子どものつぶやき言葉です。

「もうおしまい」と言われたとき、比喩をつかい、こう訴えました。

    

  ありの はんぶんくらいなら あそんでいい

   

この子の5分は「ありのはんぶんくらい」です。   

    

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※『ながーい5ふん みじかい5ふん』 リズ・ガートン・スキャンロン/オードリー・ヴァーニック文、オリヴィエ・タレック絵、木坂涼訳 光村教育図書 2019年   (2023/9/24)

 

   

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