ふるはしかずおの絵本ブログ3

『いろってなあに?』- この世界そのもの

色って なんでしょうか?

色は におわない。味もしない。聞こえない。触れても わからない。

色って ほんとうに なんなのでしょうか? 

 

     ・・・

「黄色」って なあに?

   

 ヒマワリ

 トウモロコシ

 バター

 キンポウゲ

   

 ラッパズイセン? そう、きいろ。

 タンポポも きいろだね。

    

それは 

ちいさな ひよこ

おおきな ライオン・・・ 

  

 

 この後は・・・

 むらさき

 あお

 あか

 みどり

 ちゃいろ

 オレンジ (下の絵)

 しろ

 くろ

   

     

「白」のところを 一部書いてみます。

 

 しろって、なあに?

 しっくいで、むきれいに ぬられた かべのいろ

 あかるい しろ、くらい しろ

 やわらかい しろ、まじりけのない しろ

    

 しろにも いろいろ ある・・・

    

 いろが まったく ないってこと

 それが しろ

 

    

そして、このように結ばれます。

  

 いろは、

 どんないろも、

 しろより くらくて、

 くろより あかるい

  

 いろ

   

 それは、このせかい そのもの

     

       ・・・

むらさき、あお、あか、みどり、ちゃいろ、しろ、くろのページは、オレンジの絵(上の絵)のように表現されています。それぞれの色につけられた文章は、リズム感があり、想像力を刺激する詩のようです。声に出して読みたくなります。レイアウトにも気配りがあります。

    

色はものの属性ではありません。「光による視神経の刺激が脳の視覚中枢に伝えられて生ずる感覚」(大辞林)です。色の世界をたのしみ、自分が感じる色で世界を表現してください、と言っているようです。

       ・・・

※『いろってなあに?』 アリス&マーティン・プロベンセン作・絵、こみやゆう訳、アノニマ・スタジオ  2022年  (2024/4/26)

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