ふるはしかずおの絵本ブログ3

『なかよし』- ぼくが語る「なかよし」

ともだちって いいもんだ」と、ぼくは言っています。

でも、どういいのでしょうか? ぼくの言い分をきいてみます。

  

      ・・・

ぼくは ジョンの みかたで

ジョンは ぼくの みかた。

 

  

 隠し場所、隠れ場、ひみつを 人にしゃべらない

   

   

ジョンは 字をかくのが 苦手

ぼくは 計算が 苦手

ふたり あわせれば なんとかなる。

    

    

ふたりで組めば いじめっこにも 負けない。

 

   

ジョンは 高飛び込みは 平気なのに、

ねこは こわい。

 

 

ぼくは オレンジジュースが きらい。

ジョンは アイスクリームが きらい。

でも、チョコレートのなら 食べる。

    

   

 ジョンは ぼくの引きだしのなかを  知っている。

 ぼくは  ジョンの家の戸棚の中身に くわしい。

   

  

ほくが 悔しい思いをしたとき

わかってくれたのは ジョン。

ジョンが 怪我をしたとき

ジョンのかあさんに 知らせたのは ぼく。

    

  

ジョンには すきな子がいる

ぼくにも  すきな子がいる

   

 

ともだちって いいもんだ

ぼくは ジョンの みかたで

ジョンは ぼくの みかたっていうこと。

    

         ・・・

ジョンとぼくは、性格、すきなものときらいなもの、得意なことと苦手なことが違っています。でも、秘密を共有していたり、お互いの気持ちを理解し合っています。好きな子がいるのも一緒です。

        

違うところもいっぱいあるけれど、ジョンとぼくは似ていると感じています。一緒に遊べて、お互いを知っていて、共感できる相手。それがなかよし。信頼できる、ともだちがいる生活は、最高です

    

読者は、この絵本を通して、そばにいる「なかよし」を再認識することでしょう。

   

         ・・・

※『なかよし』 シャーロット・ゾロトウ文、ベン・シェクター絵、みらいなな訳、童話屋 1997年  (2024/5/5)

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