ふるはしかずおの絵本ブログ3

『フルールヴィルのいちねん にわからうまれた せかいのレシピ』

 

ライラック通り10番地

みんな、庭仕事に 大忙しです。

苗を植えたり、種をまいたり、実を摘みとったり・・・

   

   

このあと、

世界各地の料理とレシピの紹介が、4月から3月までくりかえされます。

      

       

4月 アスパラガスのキッシュ(フランス)

   マリアが、ナイフでアスパラガスを切りとっている。

 

5月 グリンピースのスープ(フランス)

    バルコニーで、グリンピースを収穫するマダム・トリコ

    彼女はふと考える。

       

    「グリンピースの さやの なかで まあるくなって

     くらせたら、きっと しあわせなんじゃないかしら」

 

 

6月 サクランボのクラフティ     (フランス)

7月 ザジキ             (ギリシャ)

 

   ヨーグルト、ニンニク、オリーブオイル、レモン、蜂蜜、クミンパウダー、

   塩をまぜたものに、キュウリとディル(ハーブ)を入れてまぜたもの。

   

   

8月 パプリカのつめもの       (南イタリア)

9月 洋梨とリコッタチーズのパンケーキ(イタリア)

10月 焼いたビーツのディップ     (ギリシャ)

11月 バターナッツカボチャのケーキ  (アメリカ)

12月 じゃがいもとタラのコロッケ   (ポルトガル)

   

     

1月 白インゲンのレモン風味ディップ     (中東)

2月 ブラッドオレンジとオリーブオイルのケーキ(イタリア)

3月 ハーブのファラフェル、タヒーニ添え   (中東)

 

 

ある朝

ピンク色の 花たちが すがたをあらわす。

フルールヴィルの町に 春が やってきた。

     

             ・・・

庭で育てた野菜とくだものをつかった料理の絵本です。いろいろな人種のひとが、協力して育てています。各国の料理を紹介しながら、食文化の多様性、人びとの共存のすがたを表現しています。絵本の中の人たちは、さまざまな民族のひとたちで、豊かで活気のある生活をしています。

    

左ページは食材の収穫のようすです。右ページは料理の材料とレシピです。巻末に、種まき、水やりなどの「庭しごとのあれこれ」。トマト、パセリ、モモ、レモン、スイカなどの「いろいろな種」の絵。プランター、スコップ、じょうろなどの「庭の道具」の絵。春夏秋冬にわけて「季節のくだものと野菜」の絵があります。

『ライラックどおりのおひるごはん』(フェリシタ・サラ)の続編です。

       ・・・

※『フルールヴィルのいちねん にわからうまれた せかいのレシピ』 フェリシタ・サラ作、石津ちひろ訳 BL出版 2023年  (2024/5/13)

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