
ジンジャーは テレサに愛されている ねこです。
表紙に、もう1匹、ちいさなねこが います。
何かが、起こりそうな予感がします。
「ジンジャー、おともだちよ。なかよくしてね」
やってきた こねこは
ジンジャーに どこまでも ついてくる
とびついてくる
えさだって かってに たべちゃう
お気に入りの かごのなかにも はいってくる
「もう がまんできない」
ジンジャーは 家を 出ていった
遊び相手がいない こねこは いたずらばかり
「いいかげんに しなさい」
あれ、
ジンジャーが いない
と、テレサが 気がついた
テレサは 雨のなか
ジンジャーを さがしに 庭にでた
いた
びしょぬれ、よれよれの
ジンジャーが しげみのしたで ふるえてる
「なかよくすのは むりみたいだね
これからは なんでも べつべつに してあげる」
ジンジャーの えさ こねこの えさ
ジンジャーの かご こねこの はこ
こねこは はこに だいまんぞく
しばらくして、様子を 見にいくと・・・
あれれ
こんなに なかよく
・・・
ジンジャーとこねこが、なかよく暮らすことになるハッピーエンドです。猫の表情と生態がいきいきと描かれています。どことなく憎めない感じのジンジャー。微笑ましく、描かれているところを見ると、猫が大好きで、猫を飼っている作家に違いないと思いました。
読者の子どもたちも、ジンジャーとこねこのようなことを経験しながら、友だちの輪を広げていくことでしょう。
また、ふたりが仲良くなったことを、最後に「こんなに なかよく」と説明しています。この文だけでは、その様子が分かりませんが、絵がその様子を表現しています。ひとりの作家が絵と文を担当する長所です。
※『ねこのジンジャー』 シャーロット・ヴォーク作、小島希里訳、偕成社 1997年 (2026/6/10)









