
「へんてこライオン」は いろいろなものに 変身します。
長新太さんのナンセンスがさく裂です。
ゆうちゃんが
ライオンに 会いました
ライオンは なにか 考えています
「なんなのよ?」
「ムニャ、ムニャ」
おなかが だんだん 赤くなりました
足の いろも かわってきます
「ワーッ、きれい!」
「ありがとう、ありがとう」
トマト、ニンジン、ナス、キュウリの ライオンになりました
「こう いう ものを しっかりたべて、
げんきに なってね」
しんくんが ライオンに 会いました。
「ウォーッ、ウォーッ・・・
どうだ こわいだろう」
「トラだ、トラだ!」
そうしたら・・・
ライオンは オニに なりました
「ちっとも こわく ないよ」
「やっぱり、だめかあ」
ライオンは
海に もぐり イカに なりました。
川に 足をいれ、かっぱにも なりました
しっぽを ゆらゆら させると
しっぽが 赤く なりました。
空にあがって キンギョライオンに なりました。
ライオンは ゆらゆらと
赤い夕焼けのなかへ 消えていきました
へんてこな
ライオンの
おはなしです
トマト、ニンジン、ナス、キュウリのライオン、鬼のライオン、イカや河童になるライオン、金魚ライオンに変身するへんてこライオン。お見事です! でも、鬼に変身したライオンが、「やっぱり、だめかあ」とも言っています。変身に、自信満々というわけでもなさそうです。
へんてこライオンは、ゆうちゃんに「こう いう もの(野菜)を しっかりたべて、 げんきに なってね」と、アドバイスしています。真面目なことを言っているのに、なんとなく可笑しいセリフです。また、草の影に隠れ、片目をつぶり何かをたくらんでいる姿は、笑ってしまいます。
人間味のある、憎めない、へんてこライオンです。「へんてこライオン」シリーズの一冊です。
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※『へんてこライオンが いっぱい』 長新太作、小学館 2002年 (2026/7/6)









