魔女が、シチューを　つくりはじめました。

友だちから、いろいろな食材を　調達します。

　　　　

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のらネコ　にひき　さかなの　骨を　あげた。

かかし　　さんにん　ことりの　つめを　あげた。

ゴブリン　よにん　にょろにょろむしを　あげた。

ドラキュラ　ごにん　真っ赤な血を　あげた。

　　　

　数の本（Number Picture Book）になっています。

　　　　

ミイラ　　ろくにん　きたない蛾を　あげた。

フクロウ　ななわ　　がらがらへび　あげた。

ゆうれい　はちにん　ふんわり　髪　あげた。

ガイコツ　くにん　　こゆびの　骨　あげた。

まけん　　じっとう　クモなべ　とりわけた。

　　　

　これから　みんなで　パーティ。

　手下の　コウモリを　使いにやった。

　　　

　　　

まけん　　じっとう　あなの　なか

ガイコツ　くにん　　はかの　なか

ゆうれい　はちにん　くつろいで

フクロウ　ななわ　　巣のなかで

　　　

ミイラ　ろくにん　　ピラミッド

ドラキュラ　ごにん　ひつぎべや

ゴブリン　よにん　　土のなか

かかし　さんにん　　たちんぼう

のらネコ　にひき　　かんの上

　　　

　魔女は　ひとりで　シチューの　したく。

　ことこと　ことこと

　ぐつぐつ　ぐつぐつ

　　

　　　

さあさあ　みんな　あつまって

ぶきみな　シチューに　したつづみ

　　　

さいごに　のこった　いっぱいは・・・

　　

　さあ　どうぞ

　　　

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登場人物は不気味な人物ばかりです。でも、怖いもの見たさで、ページをめくってしまいます。不気味なところが多い絵本ですが、笑えるところもありました。

　　　　　　　　　

数の絵本でもあります。魔女がシチューをつくりみんなに配るというストーリーもあるユニークな数の絵本です。また、文章はとてもリズミカルです。

　　　　　

「さあ　どうぞ」と魔女はこちらを向いて言います。「さあ　どうぞ」と言われても、読者は「たべたくない！」「いらない」「遠慮しておきます」「いや結構です」。魔女のシチューは食べたくないですね。不気味な、でも、おしゃれな「落ち」です。

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※『魔女ひとり』　ローラ・ルーク作、Ｓ.Ｄ.シンドラー絵、金原瑞人訳　小峰書店 　2004年　　（2024/4/9）