ふるはしかずおの絵本ブログ3

『キャベツくんの にちようび』― 不思議な世界へのおさそい

「わからないから、おもしろい」。長新太さんのナンセンスな世界です。

    

      

キャベツくんと 

ブタヤマさんが あいました

おなかが すいている ブタヤマさんは、

いつものように

「キャベツ おまえを たべる!」

と言いました

   

   

「おいしいものがありますよー」

    

草のうしろから、

誰かが、ふたりを 手招きしています

その声のほうへ 行くと・・・

 

 ブキャッ!

    

3びきの おおきなネコが あらわれました

ブタヤマさんは ビックリ、

たおれて しまいました

    

    

でも・・・

「おいしいものがありますよー」

 と さそわれると

    

ふたりは、ちょっと こわいけれど、

ついていくと・・・

   

 ブキャッ!

    

こんどは、ひろい キャベツ畑

よだれが でる ブタヤマさん

でも、キャベツ畑は すぐ きえてしまいました

 

    

つぎは

招き猫の 大群

そのつぎは

ブタの 大群が あらわれますが、

みんな きえてしまいました 

     

ネコたちは 「おいしいものは ありませーん」と いって

さって いきました。

    

          ・・・

ありそうもないことが、なんでもないことのように、絵本に登場しています。大きなネコたちも、キャベツくんも、ブタヤマさんも、そんな不思議な世界の住人です。

      

頭で考えるより、まず、その世界に入ってみましょう。思いがけない出来事に驚き、笑い、ページをめくると、いつの間にか、わたしたちも、キャベツくんやブタヤマさんと一緒に、不思議な世界を歩いていることでしょう。わけのわからない出来事に出会うことそのものが、おもしろさです。

     

日曜日には、こんな不思議なことが起きてもいいのかもしれません。

  

         ・・・

※『キャベツくんのにちようび』 長新太作、文研出版、1992年  (2026/10/26)

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