
「わからないから、おもしろい」。長新太さんのナンセンスな世界です。
キャベツくんと
ブタヤマさんが あいました
おなかが すいている ブタヤマさんは、
いつものように
「キャベツ おまえを たべる!」
と言いました
「おいしいものがありますよー」
草のうしろから、
誰かが、ふたりを 手招きしています
その声のほうへ 行くと・・・
ブキャッ!
3びきの おおきなネコが あらわれました
ブタヤマさんは ビックリ、
たおれて しまいました
でも・・・
「おいしいものがありますよー」
と さそわれると
ふたりは、ちょっと こわいけれど、
ついていくと・・・
ブキャッ!
こんどは、ひろい キャベツ畑
よだれが でる ブタヤマさん
でも、キャベツ畑は すぐ きえてしまいました
つぎは
招き猫の 大群
そのつぎは
ブタの 大群が あらわれますが、
みんな きえてしまいました
ネコたちは 「おいしいものは ありませーん」と いって
さって いきました。
・・・
ありそうもないことが、なんでもないことのように、絵本に登場しています。大きなネコたちも、キャベツくんも、ブタヤマさんも、そんな不思議な世界の住人です。
頭で考えるより、まず、その世界に入ってみましょう。思いがけない出来事に驚き、笑い、ページをめくると、いつの間にか、わたしたちも、キャベツくんやブタヤマさんと一緒に、不思議な世界を歩いていることでしょう。わけのわからない出来事に出会うことそのものが、おもしろさです。
日曜日には、こんな不思議なことが起きてもいいのかもしれません。
・・・
※『キャベツくんのにちようび』 長新太作、文研出版、1992年 (2026/10/26)









