ふるはしかずおの絵本ブログ3

『みつけたぞぼくのにじ』- 虹と遊ぶぼく

虹と 遊ぶ ぼく。

ぼくの頭のなかでは、虹は「にじくん」です。

虹とたわむれる「ぼく」のはなし。

   

       

ぼくは にじを 見たよ

よーし

あれを つかまえて、ぼくのものにしてやろう

     

ぼくは 外へでた

ほくは 走った

でも、 変なんだ

にじの ところまで行ったのに、すがたは どこにもなかった

    

 

 ひゅるるるる

    

羽音と おなじような やさしい音が する。

やっ

にじくんが ついてくる

 

     

にじくんも 遊びたがって いるのかな

 (ぼくの 想像の世界が 展開します)

  

 

 ぼくは にじくんの 上を 飛びこえる

 にじくんも ぼくの上を 飛びこえる

 

 にじを 

 よじのぼったり 

 すべりおりたり

    

 にじくんが くじゃくの はねを ひろげると

 ぼくも 

 くじゃくに なった つもり

  (ぼくの想像する世界です)

       

 にじくんが、木の ハンモックを かけてくれたら、

 ぼくも ゆらゆら

   

 かくれんぼ

 にじくんが かくれる ところは 

 お花畑

   

 

太陽が また 顔をだした

ぼくの あたまの中の にじは 消えてしまった

   

うちに 帰ると

ぼくの 部屋が ひかっている

たいようが 金魚鉢を とおって、かがやいていた

   

 たいようが ぼくに つくってくれたんだ。

 にじくんを

   

     

雨のあと、虹がでていると なんだか嬉しい気持ちになるのは、だれの気持ちにもあることでしょう。絵本の「ぼく」も同じです。虹と遊ぶすがたを ぼくは、いろいろ想像しています。 

そして、金魚鉢を通って輝く、ぼくだけの虹を発見しました

        

金魚鉢のようなガラスの容器を通して、虹を見ることは、子どもたちにもできることでしょう。子どもたちは、自然の不思議にびっくりです。虹の絵が描きたくなるかもしれません。「なぜだろう」「どうして」という、かがくする心が生まれます。

  

心温まる作品を数多く描いた、ドン・フリーマン(1908-1978)の絵本です。

翻訳は、詩人の大岡信(1931-2027)さんです

       

              ・・・

※『みつけたぞぼくのにじ』 ドン・フリーマン文・絵、大岡信訳 岩波書店 1977年  (2026/3/9)

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