ふるはしかずおの絵本ブログ3

『へそまがりねこ マックス』- でも、絵本を聞くマックスです

ねこが大好きな ぼく。

ねこを飼ってほしいと、家族に おねだりします。

そして、427日目に、いろいろな約束して、ねこを 飼うことを 許してくれました。

     

     ・・・

ぼくは、保護猫シェルターで、ねこのマックスと出会いました。

   

   
 マックスは、へそまがり。

 おもちゃに 反応がない。

 くすぐっても しらんかお。

 ジョークにも わらわない。

 ぼくのねこは、壁を じつと みつめてる。

    

 

 バターに しっぽを のせ、

 玄関に うんちを する。

 花を 食べ、

 パソコンのメールを 消してしまう。

 

 

ぼくの家族を イライラさせる マックス。

ママは、シェルターの人を呼んで、マックスのことを はなしあっている。

 

 うーん、なんとか しなきゃ。

 

ぼくは、

おおきな 声で

絵本を ゆっくり よみはじめた。

マックスは じっと きいていた。

すこしずつ

すこしずつ

こっちに ちかづいてきた。

 

 マックスは すりよってきて、

 ぼくの 腕のなかに あたまを いれた。

 そのままの かっこうで

 読みつづけ……

 さいごまで 読みおえた!

 

シェルターの おんなのひとが ぼくに いった。

 「うちに きて、ほんを よんで もらえる?」

 

 

毎週、

シェルターで、

クラスの みんなと ねこに 本を読んであげている。

ねこたちは おおよろこび。

シェルターのひとも、

ぱぱや ママも 喜んでいる・・・

と 思うよ。

   

       ・・・

ぼくは、じつは 本を読むのが苦手でした。でも、マックスを飼うときに約束した「毎日20分は本を読むこと」を実行します。マックスは、本を読んでいると、からだをすり寄せてきます。

 

作者の「あとがき」にありました。

アメリカの動物保護施設では、子どもたちが音読の練習をするために、猫を相手に読み聞かせをしているそうです。そのとき、猫は、しだいにおだやかで社交的になります。猫は、読み手にすり寄り、のどをゴロゴロ鳴らすのだそうです。そして、猫と子どもの間に友情が生まれて、引き取られていくケースもあります。

 

絵本をよんであげることに、このような効果があることを はじめて知りました。ぼくが、マックスに読んであげた絵本は『100まんびきのねこ』です。また、人物の言葉は、吹き出しの形で表現されています。

      ・・・

※『へそまがりねこ マックス』ソフィー・ブラッコール作、石津ちひろ訳、光村教育図書 2022年 (2023/11/27)

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