ふるはしかずおの絵本ブログ3

『さようなら プラスチック・ストロー』- 「かんたんなところから取り組もう」

タイトルが、絵本の内容を表現しています。環境問題について考えます。

   

       ・・・

ストローの歴史は、

5千年前の古代シュメール にまで さかのぼります。

シュメール人は、葦を使って、大麦ビールを飲んでいました。

   

その後、数千年にわたつて、

飲みものを 飲むための チューブは、

世界のあちこちで 見られました。

  

   

1800年代、

ライ麦の茎が つかわれます。

でも、問題がありました。

茎から、カスがでます。

飲みものの味を かえてしまいます。

   

   

マービン・ストーンは、

紙をくるくると、鉛筆にまきつけ、

鉛筆を引き抜き、糊でかためた、ストローを発明しました。

1888年、

「人造ストロー」の特許をとり、大成功します。

彼の工場では、一日、2百万本ものストローが作られました。

    

1937年、曲がるストローも 発明されました。

   

   

戦後、

軍事用プラスチック製品を作っていた会社が、

さまざまなプラスチック製品を つくりはじめます。

ストローも、その一つでした。

    

1960年代になると、プラスチックのストローが、世界中にあふれました。

    

   

しかし、

あたらしい問題が 生まれました。  

プラスチックは、

腐りません

水に 溶けません

プラスチックは、プラスチックのまま いつまでもなくなりません

    

海を 汚しています。

魚、海鳥は、たべものと間違えて 飲み込んだりします。

 

   

どうしたら、いいのでしょうか。

まず、

プラスチックの環境問題のことを 知ること

紙や「生分解性」のストローに 変えること

プラスチックのストローを つかわないこと

学んだことを ほかに人につたえること・・・

   

 わたしたちは、プラスチックよりも 地球をえらぶことができる

  

         ・・・

プラスチック・ストローは問題の一部です。レジ袋、食品容器、ペットボトルの問題もあります。プラスチックの問題は、地球環境を考えることにつながります。

     

「著者あとがき」に、地球環境を守る、4つのRのことがありました。

 Reduce  ( リデュース : ゴミをへらす )

 Reuse  ( リユース : 再利用する )

 Recycle  ( リサイクル : 資源として再利用する )

 Refuse  ( リフューズ:必要ないものをことわる )

   

また、本文のなかで、医学上の理由から、プラスチックのストローを必要とする人がいることにも言及しています。

         ・・・

※『さようなら プラスチック・ストロー』 ディー・ロミート文、ズユェ・チェン絵、千葉茂樹訳 光村教育図書 2023年  (2023/10/19)

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