
マンションで 馬を飼いたい エドワードの おはなし。
エドワードは、
マンションの 21階に 住んでいます
マンションの 入口に
〈いぬ ねこ おことわり〉のサインが あります。
でも、うまのことは 書いていない
エドワードは うまを 買いたいとおもった
学校へ行く途中
エドワードは
消防士の マイク・オトゥールに であった
「うまは いくらくらい するんだろう
それに まちには すみたがらないだろうね」
と きいた
「おおきな まちが だいすきな
スミティって うまを しってるぞ
スミティは じぶんで おかねを かせぐんだ」
と こたえてくれた
エドワードは スミティを さがした
公園、通り、お店、デパート
どこにも うまは いなかった
でも
家の すぐそばで
びっくりぎょうてん
おおきな しろい うまが いる
ゆきみたい きらきらしてる
スミティは
バナナ、トマト、ニンジン、ジャガイモを つんでいる
真っ赤な ワゴンを ひいている
マンションの みんなは びっくり おおさわぎ
ミスティを マンションの外に つれだすと
かいぬしの おじさんが いった
「のりたかったら、いつでも ワゴンの
わたしの となりに すわりに おいで」

あくる日
エドワードは、
ミスティのひく 真っ赤な ワゴンに のって、
まちを まわった
マンションの ドアの サインに
絵が ひとつ ふえたんだ
〈いぬ ねこ うま おことわり〉
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『川は流れる』のアン・ランド(1918-2012)の愉快なおはなしです。
絵は、スウェーデンを代表するグラフィックデザインの巨匠、オーレ・エクセル(1918–2007)です。「良いデザインは単純に美的だけではなく、経済にとっても役に立つ。良いデザインは格好いいだけではなく、本当はものすごく真剣なものだ!」(オーレ・エクセル公式サイト)。モダン的なデザインであり、ユーモアと遊び心があります。日本で刊行されたはじめての絵本です。
翻訳は、谷川俊太郎(1931-2024)さんです。常体で訳されていて、きびきびした感じです。語り手は、「えが ひとつ ふえたんだ」のように、男の子によりそった、男性的な語り口です。
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※『エドワードとうま』 アン・ラッド文、オーレ・エクセル絵、谷川俊太郎訳、岩波書店 2015年









