ふるはしかずおの絵本ブログ3

『わにわにのおふろ』-笑えるなぁ この絵本

「もし、わにがお風呂に入ってきたら・・・、こうなった」という絵本です。表紙を見れば、絵本の世界がわかりますね。

笑える絵本です。

      ・・・

わにわにが、

おふろ場に入ってきます。

 きゅるり きゅるり きゅるり

蛇口をひねります。

 じゃば じゃば じゃば

お湯を入れ、

お風呂に、おもちゃをうかべ、

お風呂に、よじのぼります。

 ずる ずり ずる ずり

 じょろろーん!

おもちゃで遊び、

石鹸のあぶくをとばし、

うたをも歌います。

さいごは?

お湯にもぐって、

じーっと あたたまります。

     ・・・ 

お湯からでて、

からだをタオルでふいて、

 ぐにっ ぐにっ ぐなっ ぐなっ

わにわには、お風呂場からでていきます。

わにわには おふろが だいすきです

 

最後のページには、ジュースをストローで飲むわにわにが描かれています。

これで、おしまい。

子どもに大うけの絵本です。わにわにが、妙にリアルです。しかし、怖いのではなく、かわいいと感じてしまいます。おもちゃで遊ぶ、あぶくを飛ばす、うたを歌う場面(上の絵)は人間のようです。そのポーズが決まっています。

 

「じょろろーん」「ぐに ぐに ぐなっ ぐなっ」などのオノマトペがユニークです。石鹸のあぶくの場面は「ぷー ぷー ららら ぷー ららら」。洗面器の帽子をかぶり、シャワーヘッドをマイクにして歌う場面が秀逸です。「うり うり うり うり オーイェー」。読み手は実際に歌ってあげるとよいでしょう。

       ・・・

※ 『わにわにのおふろ』 小風さち文、山口マオ絵、福音館書店 2004年  (2020/4/30)

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