ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ALDO・わたしだけの ひみつのともだち』 

ひとりで すごすことの多い わたし

わたしの不安を やわらげる アルド

アルドは、わたしの想像力が 生みだした

心のなかの ともだちです

   

   

わたしには 特別な ともだちがいる 

なまえは アルド

    

ほんとに こまったときは 

いつでも

きてくれる 

   

アルドといっしょだと なんにも こわくない

   

でも、誰にも はなせない

しんじて もらえないし

みんな わらうだろう

  

アルドは 

わたしだけの とくべつな ともだち

   

    

ねむるまで おはなしを よんでくれた

   

 もちろん

 アルドのことを 

 すっかりわすれている日も ある

 でも、わかっているんだ

 もし、ほんとにつらいことがあれば

 いつだって アルドがきてくれるってこと

    

           ・・・

アルドは、「わたし」の想像力がうみだした人物です。 「わたし」の不安や孤独を慰め、はげましてくれる友だちです。   

     

アルドの言葉は、絵本にはありません。しかし、絵は、アルドが実在するかのように描いています。アルドは、「わたし」ために、いっしょにいてくれたり、すきなところにつれて行ってくれたり、綱渡りをしたり、スケードをしたり、ブランコで背中をおしてくれたり、本をよんでくれたり、ボートを漕いでくれたりしています。少女は、アルドと話しているようですが、実は自分の不安、怖れ、悲しみと対話しているのです。

      

また、「ぜったい しんじてもらえない」と「わたし」は言っています。しかし、読者には、アルドが見えています。絵にアルドが描かれていますので。「アルドはいる」という想像を「わたし」とともに共有します。「アルド」の世界を体験する読者は、自分自身の「アルド」を心のなかにつくりはじめるかもしれません。

    

アルドは、空想の友だちではなく、「わたし」の心の中にある「生きる力」の人格化です。バーニンガムは、子どもの想像力を現実を生きる力として描いています。

         ・・・

※『ALDO・わたしだけのひみつのともだち』 ジョン・バーニンガム作、谷川俊太郎訳、ほるぷ出版 1991年

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