ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ぼくとがっこう』- 子どもは成長する

子どもにとって「学校」とは、どのようなところなのでしょうか?

そのような疑問にこたえてくれる文と絵です。

     ・・・

 うちにいるとぼくは「ぼく」でいられるけど、

 学校では生徒

 おおぜいのひとり。

 

 学校は うちじゃない

 先生は お母さんじゃない

 

 学校の上にも空がある

 海がみえる

 

 

 学校には広い庭がある

 いろんな花が咲く

 図書館には本がいっぱいある

 

 友だちがいる

 嫌いな友だちがいる

 でも、嫌いな友だちが好きになることもある

 

 

 がっこうへ行きたくない日がある

 楽しい日がある

  

 夜になると

 学校はひとりぼっち

 さびしそう

 

 いつか学校と別れる日がくる

 ぼくはすこしずつおとなにちかづいていく

     ・・・

小学校での6年間は、大人になっての6年間とくらべて、ずいぶん長かったように思います。あたらしい体験がたくさんあったからかもしれません。絵本の「ぼく」も、友だちとであい、多くのことを知り、さまざまな経験をして、成長していきました。

また、小学校には様々な家の子が集まってきます。それを知ることは、世の中を知る第一歩です。そして、「ぼく」は、小学校を卒業し、大人に一歩ずつ近づいていきます。 

 

ところで、絵本のいくつかの場面に「サメ」が描かれています。嫌いな友だちが好きになったのも「サメ」がきっかけでした。絵にそれが表現されています。絵がもうひとつの物語をつくっています。

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※『ぼくとがっこう』 谷川俊太郎文、はたこうしろう絵、アリス館 2021年 (2023/3/1)

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