ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ちいさいモモちゃん  あめこんこん』- まっかな傘と長ぐつ

「モモちゃんシリーズ」復刻版の一冊です。

   

モモちゃんは、

まっかな傘

まっかな長ぐつを 買ってもらいました。

 

傘と長ぐつは、

「あめこんこん ふった ときよ」

でも、モモちゃんは、お庭なら いいでしょと言って、

傘をさして 長ぐつを はいきました。

   

 あめ こんこん ふってるもん。

 うそっこだけど、ふってるもん。

 あめふりごっこ する もん

 よっといで

   

 

歌っていると…?

「いれて」

あ、かえるちゃんだ

モモちゃんと がまがえるは、歌いながら、歩きまわります。

  

 あめ こんこん ふってるもん。

 うそっこだけど、ふってるもん。

 あめふりごっこ する もん

 よっといで

   

「いれて」

こんどは かたつむりです。

「ん、いれて あげる」

    

こんども

「いれて」って・・・

あめです。

ポツン ポツンて 降って きたんです。

ママー・・・あめこんこんが いれてって きたよ

ザーザー ピチャピチャ

降るなかを

モモちゃんたちは、どろんこになって あるきまわりました。

     ・・・

雨の日が待ち遠しい、モモちゃん。

まっかな傘をさし、まっかな長ぐつをはけるからです。

雨の日でもないのに、傘をさし、長ぐつをはきたいモモちゃん。子どもも大人も、そんなモモちゃんに共感することでしょう。

 

また、「あめ こんこん ふってるもん」の歌はリズミカルで口ずさみたくなってきます。松谷みよ子さんは、あとがきで「わらべ唄ふうにはずむように読んであげてください」と言われています。

      ・・・

※『ちいさいモモちゃん  あめこんこん』復刻版  松谷みよ子作、中谷千代子絵、講談社 2003年  (2022/10/30)

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