ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ちいさいきかんしゃ』- レトロな雰囲気のきかんしゃの絵本です

ちいさいきかんしゃが、

ちいさいまちえき」から、「おおきいまちえき」まで、行きます。

   

   

 機関士の  スモールさん。
 機関助士の ショーティーさん。
 車掌の   リトルさん。
    

  

出発の準備です。

給水塔から 水を いれます。

炭水車に  石炭を つみこみます

   

 がらががら!

   

郵便車と客車を つなぎます。

   

 がっちゃん! がちゃがちゃ!

   

お客さんたちが のりこみます。

   

 しゅっしゅっ しゅっ 

 しゅー! しゅー! しゅー! 

   

     

「はっしゃ!」

ボイラーに、石炭を 投げ込みます。 

     

 ぴいー! ぴいー!

 しゅつ しゅっ! ぶおー ぶおおー!

    

 からん からん からん からん からん!

   

   

畑、牧場をはしり、丘、森をぬけ、川を わたります。

    

    

信号に注意して、

ブレーキを かけます。

   

 ぷしゅしゅっ! ぷしゅしゅっ!

 ぷしゅしゅっ がたん! ぷしゅしゅっ がたん!

 

   

はね橋を わたり、

トンネルを ぬけ、

ちいさいきしゃは、

「おおきいまちえき」に 着きました。

 

3人は、この町で ゆっくり休みます。

あした、汽車を 運転して、

ちいさいまちへ かえります。
     

       ・・・

「スモールさん」シリーズの1冊(1940年出版)です。
おはなしのなかで、機関車の構造と機能、機関士たちの仕事を説明しています。

ボイラー、煙突、すなだめ、蒸気溜め、動輪、機関庫、転車台、炭水車、給水塔、給炭台、遮断機、腕木信号機などの専門的な言葉がでてきます。子どもは、これら全部は分からないかもしれませんが、絵で理解することでしょう。機関車の絵に、動きがあります。

   

すこし長いはなしですが、ストーリーは単純です。動くものが好きな小さな読者は、けっして飽きることはないでしょう。

     

子どもたちの興味をひく、たくさんの音(オノマトペ)が出てきます。

      ・・・

※『ちいさいきかんしゃ』 ロイス・レンスキー文・絵、渡辺茂男訳、福音館書店 1971年  (2023/12/11)

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