ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 あかりを けして 』- たのしい 仕掛け

パパとママが言います。

8時になったらあかりをけして

でも、こぶたは暗いと怖くて眠れません。

 (あるある!)
そこで、
こぶたの考えたことは?
あかりを消すための 「ピタゴラスイッチ」(NHK)です。

      ・・・

こぶたが
あかりのひもを ひくと・・・
そのひもは、スタンドではなく、屋根裏に繋がっています。

  
屋根裏では、
はさみが、分銅の糸を切り、
分銅が、落ちて、

ドミノを倒し、
ドミノは、自転車をうごかし、
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バケツの水が、こぼれ
自転車が、うごいて、
は、地上に落ち、
吹子を、うごかす。

吹子の風が、砂をとばし、
砂にたてかけたホウキを、たおし、
シーソーのうえに乗せたおもちゃの車が、うごきだします。
は、ボールにあたり、
ボールは、地下室に・・・
      ・・・
このあと、
バネ
じしゃく
滑車
自転車のチェーン
トンカチ
バット
のこぎり
すな・・・
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夜、なかなか眠れないことは誰にもあることです。こぶたくんは、眠るために見事な仕掛けを考案しました。最初のページをのぞいて、文字がありません。目は画面のあちこちを動きます。絵本を楽しむには、やはり、絵本をひらくしかありません。子どもといっしょに、指で仕掛けをたどってみてください。手の込んだ仕掛けを楽しむ、絵を見る絵本です。


アーサー・ガイサートの絵は、たて線がシャープな エッチングです。こぶたや仕掛けには曲線もあって、画面にやわらかさを加えています。

ところで、こぶたは眠れたのでしょうか? 

(眠れたようです)

      ・・・

※『あかりをけして』 アーサー・ガイサート作・絵、久美 沙織訳 BL出版 2006年   (2020/10/25)

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