
物語の舞台は、
1万5千年から2万年前の
後期旧石器時代後半のヨーロッパです。
ぼくらは みんな この大地で生きている
草や木、さかな 鳥 動物たち
そして、マンモスも!
ぼくらは狩人
動物の群れが ひとやすみすると
ぼくらは、テントを はる
あさ、おとなたちが、狩りにでる
ばばさまと ぼくたちは
洞窟へ むかう
洞窟のなかを
くだって
のぼって
よじのほり
あるいて
くぐって・・・
「見てごらん」
と、ばばさまが 言った
シカ、バイソン、ウマ、みんないる!
洞窟の壁に 描かれている
ぼくらは
マンモスのような形を 見つけ
マンモスの絵を 描く
印を のこしておこうと
ぼくらは
ハンドプリント(手形)を する
うたおう!
おどろう!
みんなのものがたり
マンモスも、なかまいりだ!
ぼくらの物語も
いつか、だれかが
見つけてくれるかな?
洞窟から でると
ひろい空
鳥の声
大地のにおい
そして、えものを みんなで わかちあう
・・・
2万年も前の人たちも、今と変わらぬ、表現するよろこびをもっていました。「あとがき」で、作者のバーバラ・リードは、フランスのヴェゼーレ渓谷の洞窟で見たマンモスの絵と手形のことを書いています。彼女にとって、それは「ゾクゾクするような体験」でした。絵本は、この洞窟の体験をヒントにしています。
シカ、バイソン、ウマ、マンモスが描かれていたのは、暗く狭い通路を進んで、ようやく到達できる深い洞窟の中でした。どうして、そんなところに動物の絵を描いたのか、現在でもよくわかっていません。聖なる場所であったとする考えが有力なようです。
また、火の使用とランプ、衣服、狩猟道具、かご、絵の具、食事のようすなど石器時代の人々の暮らしが、絵に表現されています。
・・・
※『ぼくらは物語ハンター』 バーバラ・リード作、千葉茂樹訳、あすなろ書房 2026年 (2026/7/19)








