ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ニャーン と いったのは だーれ 』- 行動を とおして 学ぶ  こいぬ
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人物は 知らないのに、  

読者は 知っている

こうした しくみ ・ しかけ のある 絵本です。

読者も 参加します。 

  ・・・

こいぬが、ねています。

だれかが、ニャーンと いいました。

       ・・・

   だれだい、そこにいるのは ?

       ・・・

こいぬは、

ニャーンと いったのが、  

だれだか、しりません。

  ( 読者は 知っいますよね。 )

       ・・・

     きみかい、ニャーンと いったのは ?

      ・・・

ねずみ

おおきな いぬ

にわとり

かえる

さかな

ミツバチ  に

聞いて まわります。

でも、       

わかり ません。

また、

はちに さされたり

びしょぬれに なったり  

いろいろな 失敗もします。

     ・・・

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     ・・・

なき声の 正体は、

もちろん    ねこ

ねこは、  

最初から 絵本のなかに 描かれています。

     ・・・

   「 ねこだよ 」

  「 あそこに いるよ 」

  「 気が つかないの ? 」

  「 ここ ここ 」

     と教えたくなります。

          ・・・

こいぬは、

子どもの すがた そのもの。

好奇心をもち、

自分で 行動して

さいごは、

ねこと たたかい、

正体を みやぶりました。

     ・・・

ねこと たたかうとき、

ウ ウ ー ッ ! と、

おおきないぬの うなり声を  

まねています。

学んだこと( 経験 )を  

すぐに  

いかす かしこい こいぬです。

     ・・・

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     ・・・

※ 『 ニャーン と いった のは だーれ 』 ステーエフ文・絵、 西郷竹彦訳、 偕成社 1969年

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