ふるはしかずおの絵本ブログ3

『歯いしゃのチュー先生』-ネズミの歯医者に、キツネの患者

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ウィリアム・スタイグの ユーモアあふれる作品です。

     ・・・

チュー先生は、

どんな虫歯も、なおしてしまうネズミの歯いしゃさん。

モグラとか

シマリスとか

からだの小さな患者は、

いす 」にすわって治療します。

     ・・・

おおきな患者には、

ゆか 」にすわってもらい、

チュー先生は、 梯子にのぼります。

もっと もっと、 おおきな患者は?

特別室で診察です。

クレーンで宙づりになって。 ( ユーモア )

     ・・・

しかし、

チュー先生は、 ネズミです。

危険などうぶつは、 ぜったいに受け付けません。

ネコや その他 きけんなどうぶつの ちりょうは おことわり。

     ・・・

ある日、

キツネが、 やってきました。

「 おねがいです!  すごく いたいんです!」

キツネは、涙をポタポタながしています。

でも、 キツネは危険などうぶつ。

さあ、

どうしたら よいのでしょうか?

チュー先生夫婦は、 悩んだすえ、キツネを治療することにしました。

     ・・・

キツネは、麻酔がきいて夢心地のなかで、

ムニャ ムニャ、  なまで  たべると  おいしいな ・・・ しおを ひとふり、  それから ・・・ からくちの ・・・ 白ワイン

やっぱり、キツネは キツネです。

キツネのむし歯をぬいて、

きょうの治療はここまで。

でも、

これから、 どうしたらよいのでしょうか?

チュー先生夫婦は 考えます。

それも、一晩中。

     ・・・

キツネが、またやってきました。

治療が終わったあと、永久に 歯がいたまなくなる新しい薬がありますが、

「 どうなさいますか 」 と チュー先生。

「 もちろん!」キツネは喜びました。

「 おねがいします 」。

さて、どのような薬のでしょうか? なにか仕掛けがありそうです。

キツネの方は ふたりを食べようと決心しています!

はたして結末はどうなるのでしょう? このあとは絵本をご覧ください。

もちろん、

力のよわいものが、力のつよいものを知恵で負かすおはなしです。

     ・・・

※ 『 歯いしゃのチュー先生 』  ウィリアム・スタイグ作、 うつみまお訳  評論社 1991年発行

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