春、
木の芽がひらく頃、
からだを縮めたり、のばしたりして 歩いている虫がいます。
シャクトリムシ です。
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みどりいろ、しろいろ、ブチ、しましまの
シャクトリムシ。
葉っぱを 食べ、
なんども かわを ぬいで 大きくなる
シャクトリムシ。
そして、さなぎになり、成虫に。
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擬態する シャクトリムシ。
忍者のように 木の葉や枝に 似せて かくれています。
木の芽
わかば
枯れた花に そっくり。
ダンゴムシに、枝とまちがわれても、体のうえを歩かれても じっとしています。 危険を察知すると 口から糸をだし、枝から飛び降りる。
( びっくりです )
大きな目玉のような 模様をつけて、敵を脅かす シャクトリムシもいます。でも、いろいろな いきものに 食べられることもあります。
( きびしい世界! )
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シャクトリムシは、まだまだ はやしに たくさん かくれている。
どこにいるか さがしてごらん、と絵本はすすめています。
おもしろい、びっくりの シャクトリムシの世界。
( でも、すこし、こわい? )
シャクトリムシの擬態がみごとです。それは身を守るシャクトリムシの生き方です。シャクトリムシは、脱皮して、さなぎになり、シャクガという 蛾 になります。新開さんの解説によると、シャクガ科という蛾は、日本では 約800種類もあるそうです。探す時期は、春の4月と5月が おすすめ。「1本の木の、目の届くところをていねいに見ていくことが シャクトリムシさがしの コツ」。
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※『 どこにいるの? シャクトリムシ 』 新開孝 写真・文 ポプラ社 2007年 (2017/4/21)