ふるはしかずおの絵本ブログ3

『すうがくでせかいをみるの』- 「すうがくって どこにでも かくれてる」

「わたし」の数学愛がいっぱいです。

   

      ・・・

わたしの 家族は、みんな、それぞれ 好きなことがある。

パパは 絵を描くこと。

ママは 昆虫の 研究

おにいちゃんは、音楽。

 

わたしは、

学校のクラブ活動で、

劇、タンス、料理、テニス、空手、音楽を やってみたけど、

どれも ぴんと こない。

 

 

でも、

これだって、思ったものは・・・

    

 すうがく!

   

   

 すうがくって どこにでも かくれてる。

    

公園にいけば、いろんな形が みつかる。

みずうみに 石を なげると、

「同心円」が、うまれる。

きれいな曲線を さがすのも たのしい。

かずを 数えて、どうやって わけたらいいのかを 考えるのも 好き。

   

 すうがくは まいにち つかえる。

    

   

 あたまの なかは すうがくだらけ。

   

 だれにだって、すきなことがあって、

 それぞれの やりかたで せかいを みてる・・・

 だから、すうがくで せかいをみるのも いいじゃない?

    

          ・・・

この絵本のテーマは、「数学はどこにでも隠れている、数学で世界を見るのはおもしろい」です。そして、「だれだって、それぞれのやり方で 世界を見ている」のです。

     

巻末に、「フラクタル」「多角形」「同心円」「曲線」「立体図形」「軌道」「集合」についての手書きのノートがあります。また、後ろの見返しに、ミゲル・タンコさんの言葉がありました。「みなさん、好きなことをなさい」という、読者へのメッセージです。

   

    自分のいちばんすきなことをやって

      夢をかなえた人たちに

    

       ・・・

※『すうがくでせかいをみるの』 ミゲル・タンコ作、福本友美子訳、ほるぷ出版 2021年  (2023/11/9)

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