ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ほんを ひらいて 』- いま ・ ここを こえて ひろがる世界

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   あけまして おめでとうございます。

   ご愛読、 ありがとうございます。   

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ノーベル文学賞作家  トニ・モリスン と

息子 スレイド・モリスン が、

本をよむ 楽しみを かたります。

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おてんきのわるい日だけど、ルイーズ でかけてみない?

いいことが あるかもしれないよと、やさしく語りかける 語り手。

     ・・・

ルイーズはいろいろなものをみます。

くらい こかげ、

路上で ハーモニカを ふく人、

さびしい とおりで、  

犬と であい、

おばけやしきのような   

ふるい 家の前を とおります。

     ・・・

かみなりが 鳴りはじめました。

ルイーズが、着いたのは、

図書館

     ・・・

   ここまで くれば、 そとは あらしでも だいじょうぶ。

   ここなら、もう ひとりぼっちじゃ ないからね。

   

  ほんは、

  たんけんしたり、

  かんがえたり、

  ゆめを みたりするのを

  てつだって くれるんだ。

     ・・・

さあ、 ほんを ひらいて。

     ・・・

  ほんを ひらけば、 いろいろな せかいが みえてくる。

  ほんを ひらけば、 しらなかった ことも わかってくる。

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そとの世界にも ルイーズが見たように いろいろなものごとがあります。しかし、本の世界は、いま・ここをこえて ひろがるのです。そとの世界の体験と 読書の体験がくらべられています。また、「ねえ ルイーズ、 しらないと こわくなるよね 。」という言葉があります。「 しらないと こわくなる 」。とても、たいせつなことです。

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画家の ストリックランドは、ルイーズの こころのうごきを みごとに えがいています。また、さいごの場面、雨があがり、虹がでています。この 、とても象徴的だと思います。

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※『 ほんを ひらいて 』 トニ・モリスン&スレイド・モリスン文、 シャドラ・ストリックランド絵、 さくまゆみこ訳、   ほるぷ出版    2014年

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