ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 かしこい ビル 』- 手作り感 いっぱいの 絵本です

説明1
ウィリアム・ニコルソンが 
愛娘メリーのために つくりました。
1926年の 作品です。
     ・・・
ある日、
遊びに いらっしゃいと
おばさんから
手紙が 届きました。
     ・・・
メリーには、
おばさんの 家に
もっていく ものが  いっぱいです。
     ・・・
  馬のおもちゃの アップルでしょ、
  てぶくろでしょ、
  人形の スーザンでしょ、
  それから、
  ふえ、
  くつ、
  ティーポット、
  ブラシ。
  あとは、
  かしこい ビル は
  おいていくわけには  いかないし
・・・
   ( ビルは、近衛兵の人形です。 )
     ・・・
  でも、
  どうしても、
  トランクに  うまく 入らないわ。
  え ー い。
  おしこんで  しまいましょう。
     ・・・
そうしたら、
な ん と !!   ( 赤い字で )
な ん と !!!  ( 青い字で )
ビルを 
入れわすれたのです。
でも、 そのことに
メリーは 気づいていません。
わすれられた ビル。
涙で、 水たまりが できるほどの悲しみです。
     ・・・
説明2

しかし、
ビルは、 おきあがり、
おいかけるのです。
だいすきな メリーを。
     ・・・
  はしって、
  はしって、
  ぜんそくりょくで はしって、

    ・・・
とうとう
ドーバー駅で 
メリーに おいつきました。
かんがえ
行動する ビル。
かしこい ビル!
  (でも、すこし 泣きすぎ)
  ・・・
説明3

そぼくな 手書きの 文字。
メリーの返事の 書きまちがい。
ビクトリア女王の 絵。
サイレント映画の 字幕カットのような 
なんと !
なんと !! のページ・・・
おはなしの ほかにも、
みどころが いっぱいです。
そして、
絵を みるだけで、
おはなしが わかります。
     ・・・
※『 かしこい ビル 』  ウィリアム・ニコルソン作   松岡享子、 吉田新一訳  ペンギン社   1982年 ( 初版は1926年 ) 
【 追記 】
90年前に出版された絵本ですが、いまでも色あせない魅力があります。また、絵本のなかの おもちゃは、すべて作者の愛娘メリーのものでした。

(2016/01/23)

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