「ザスーラ」は宇宙を舞台にしたボードゲームです。

ゲーム上のことが、実際に現実でも起きてしまう奇妙でスリリングな世界、ファンタジーです。

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ダニーと兄のウォルター。

２人は公園で「ジュマンジ」と箱に書かれたゲームを発見します。

その下に、

もう１枚のゲーム盤が　はいっていました。

　

　

　空飛ぶ円盤、

　ロケット、

　星がちらばった宇宙。

　地球から紫の星ザスーラまで　いってかえるゲーム。

　

　

ダニーは、サイコロを振り、コマをすすめます。

　

すると、

ゲーム盤がうなり、緑のカードがでてきました。

危険なゲームのはじまりです。

　

「流星群に突入。回避せよ」

パラパラパラパラと、屋根に　なにかがふってきました。

ウォルターが玄関のドアをあけると、

外は　宇宙です。

「ゲームをつづけないと　ずっと　ここにいるみたいだよ」

　

　　　　

サイコロをふり、コマを　すすめます。

緑のカードには、こう書いてありました。

　「重力ベルトが故障」

　

つぎのカードは

　「ジャイロスコープが故障」

　「ロボットが故障」

　

カードに書いてあることが、現実になります！

　

　「ソーリス３号星に接近、重力が増大」

　「ゾーガン星人の海賊船からの光線攻撃」

　「ブラックホールに突入。過去にもどる」

　

カードがでるたびに、

奇妙で危険な出来事に遭遇する　ふたり。

危険がいっぱいです。

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宇宙から、帰ることができるのでしょうか。

ブラックホールに　飲み込まれる　ふたり。

逆さまになって、まっくらな空間に　落ちていきます。

　ドンッ。

気がつくと、

そこは家のそばの公園です。

『ジュマンジ』の続編です。「ジュマンジ」の舞台はジャングルでしたが、「ザスーラ」の舞台は宇宙です。 サイコロを振りコマをすすめると、流星群に突入、重力ベルトの故障、壊れたロボット、エイリアンのゾーガン星人の登場と奇妙な出来事が展開します。ドキドキハラハラのストーリーです。スケールがおおきなはなしです。映像化すれば動きが出て、さらに迫力がますことでしょう。実際、まだ見ていませんが、映画化されているようです。

　

モノトーンの絵が緊迫感を生んでいます。2002年のコルデコット賞受賞作品です。
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米『ザスーラ』　クリス・ヴァン・オールズバーグ作・絵、金原瑞人訳、ほるぷ出版　2003年　　（2023/1/31）