
歌がうたいたくてたまらない ペチューニア。
声は「グワッ、グワッ」と、あまりきれいではありません。
そんなペチューニアですが、とても魅力的な人物です。
ペチューニアは うたが うたいたくて たまりません
「グワッ グワッ」という、しゃがれ声
「うたが じょうずに なりたいなあ」
たのしい 歌声を ひびかせる どうぶつを 思い浮かべました
コオロギ
オンドリ
カナリア
モリツグミ
パンプキンさんの おかみさん
コマドリ
窓から 歌声が ひびいてきます。
ペチューニアのことを うたっています。
「これ、わたしの うたじゃない!」
ペチューニアは、いっしょに うたいはじめました。
いったい誰がうたっているのでしょう。
(ほんとうは、レコードです)
ペチューニアは、その声をさがしましたが、
家から おいだされて しまいました。
その夜
庭で リンゴを運び出す おとこに 出会いました
泥棒です
ペチューニアは 声をあげます
「グワッ グワッ グワッ グワッ! グワッ グワッ!」
「グワッ グワッ グワッ グワッ!」
ペチューニアの おかげで
パンプキンさんは、泥棒を つかまえることができました。
「おまえの うたごえは のうじょう いち さ!」
つぎの日
パンプキンさんは、ペチューニアに レコードのことを 教えました。
家から 聞こえてきたのは、
おかみさんが つくった『ペチューニアのうた』でした。
ペチューニアは、
いつでも、
すきなときに レコードを きくことが できるようになりました。
「歌が上手になりたい」と願っていたペチューニア。でも、最後まで「グワッ、グワッ」という声のままです。ペチューニアは、歌が上手になったわけではありません。けれども、その声が、泥棒からみんなを守りました。自分では「上手ではない」と思っていたものが、誰かにとっては、大切なものでした。
「上手かどうか」だけではなく、「好きだから歌う」「好きな歌を聴く」ことの楽しさを、この絵本は教えてくれます。おはなしのなかには、『ペチューニアのうた』の楽譜もあります。デュボアザン作詞・作曲の、ユーモアあふれる歌です。
最後に、ネコが、言います。
「うたが じょうずじゃなくたって だいじょうぶ
すきな うたを きいているときは、だれだって しあわせなのさ!」
おはなしのなかには、『ペチューニアのうた』の楽譜もあります。デュボアザン作詞・作曲の、ユーモアあふれる歌です。
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※『ペチューニアのうた』 ロジャー・ジュボアザン作・絵 ふしみみさを訳 復刊ドットコム 2012年 (2026/9/22)









