ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 あおくん と きいろちゃん 』-色紙を ちぎった 人物像 なのに

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はじめて読んだとき、強烈な印象を受けた絵本です。

    ・・・

あおくんには、

パパと ママ

そして

たくさんの お友達がいます。

でも、

一番の仲良しは  きいろちゃん。

きいろちゃんは、 通りのむこうにパパと ママと住んでいます。

     ・・・

ある日、

あおくんはお留守番。

でも、きいろちゃんと遊びたくなりました。

あちこち探して、 ふたりは街角でばったり出会います。

あれ ? 

あおくんときいろちゃんは、

かさなりあって、いつのまにか、みどりいろになってしまいました。

ふしぎ ! (゚д゚)!

      ・・・

みどりいろに なった ふたりは、家に帰りました。

しかし、

あおくんの家うちでも、

きいろちゃんの 家族にも、

うちのこ じゃないと 言われてしまいました。

ふたりは、 悲しくて泣きました。

    ・・・

泣いて、

泣いて、

  ふたりは  ぜんぶ  なみだに なってしまいました。

でも、

あおの 涙は、あおくんに、

きいろの涙は、 きいろちゃんに。

ふたりは もとどおり !

  これなら  ぱぱや  まま  きっと  まちがえっこないね

     ・・・

パパや ママは、 大喜び。

きいろちゃんを 抱きあげると

あれ!

みどりいろに。

そして、

親たちも、

みどりになって、 喜びあうのです。

     ・・・

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     ・・・

色紙をちぎって、人物を表現しています。

色紙なのに、

楽しさ、

うれしさ、

悲しさ、

表情やこころまで見えるのです。

    ( 子どもは、 ちぎった色紙でこんなことまで わかるの? )

もちろん。

ちゃんと理解しています。

     ・・・

※ 『 あおくん と  きいろちゃん 』  レオ・レオーニ作   藤田圭雄訳   至光社  1967年

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