
くまくんが描いた一枚の絵。
そのお礼に贈られた「キス」が、思いがけない旅に出ます。
こぐまのくまくんが、
絵を 描きました
「よくかけたなあ」と
おばあちゃんに、絵を あげることにしました
めんどりさんに、頼んで、絵を届けてもらいます
絵をもらった おばあちゃんは、大喜び。
めんどりに、キスをすると、こう言いました
「これは、わたしから、くまくんへ、
お礼のキスですよ。
あなた、これ、くまくんにとどけてくれますか?」
ところが、
めんどりさんは、
途中で、友だちに 出会い、
おしゃべりが したくなって
預かったキスを、かえるさんに 託します
かえるさんは、ねこさんに
ねこさんは、スカンクくんに たのみます
スカンクくんは、
かわいい女の子のスカンクに 出会って しまいました
ふたりは、なんども、キスをもらったり、かえしたりしました
おばあちゃんからのお礼のキスは、くまくんに届くのでしょうか?
・・・
センダックの絵には、動物たちの表情やしぐさが、生き生きと描かれています。人物たちの心が、目の表情にあらわれています。友だちに出会えば、おしゃべりがしたくなるめんどりさん。かわいい相手に出会えば、夢中になってしまうスカンクくん。そんな動物たちの姿が、なんとも愉快です。
おばあちゃんへの贈り物が、動物たちのあいだを巡るうちに、新しい出会いを生み出しています。スカンクくんたちは、結婚することになりました。だいじなものを誰かに届けることが、思いがけない幸せにつながることになりました。
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※『だいじな とどけもの』E・H・ミナリック文、モーリス・センダック絵、松岡享子訳、福音館書店、1972年 (2026/10/27)









