ジャイアント・ジャム・サンド ?
どのような ものなのでしょうか?
翻訳を 活かすようにして 紹介します。
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むんむん、むしむし、
暑い夏。
そこへ、
ブンブン、ワンワン、ウォンウォン、チクッ!
4百万匹の ハチの大群が 飛んできた。
チクチク村は 大混乱。
ピクニックも めちゃくちゃ、
逃げだす お百姓さん。
どうすりゃ いいんだ 4百万匹のこのハチたちを。
パン屋のおじさんが 提案した。
「ジャイアント・ジャム・サンド つくって わなに したら」
みんな 大賛成。
パン生地を ねって、
山のように 大きいパンを つくる。
それを 運ぶのは、
トラクター2台、
トラック、
自動車2台
それに バス。
12時間かかって 焼きあげる。
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パンは シューシュー ゆげを ふく。
パンを 切るのは、6人がかり。
バターを ダンプで 運んで、
トラクターと スコツプで パンにぬる。
そこに、ジャム!
4百万匹のハチが ジャムパンに。
でも、ジャムがねばって ハチたちは、うごけない。
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それ いまだ。
もういちまいの パンが 空から おちてきた。
挟み撃ちの 一網打尽。
ハチが はさまった、
ジャイアント・ジャム・ハチ・サンドの できあがり!
( 逃げたのは、たった3びきだけ )
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やったぞ、
すごいぞ、
だいせいこう
みんな うたって、おどって、わらって おおさわぎ。
きびきびとした感じで、リズム感のある文章です。原作は韻をふんだ文章なのでしょう。翻訳の特徴を活かすようにして紹介しましたが、実際の魅力は、絵本で味わってみてください。安西徹雄訳です。絵はすみずみまで緻密な描写です。いろいろな発見があって、遊びごころ満載の絵です。
絵本を読んだあと、子どもたちは、きっとジャムパンを 食べたくなっていることでしょう。食べるだけでなく、ここから 子どもたちの創作活動がうまれてほしい と思います。
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※『ジャイアントジャムサンド』 ジョン・ヴァーノン・ロード作・絵、安西徹雄訳 アリス館 1976年 (2017/7/4)