
「砂漠を緑の町にかえた ある女のひとのおはなし」(サブタイトル)。
主人公は、キャサリン・オリビア・セションズ(1857-1940)
呼び名は ケイトです
1860年代
ケイトは、木が だいすきな おんなのこ
木は ケイトの ともだちでした
「森はいいなあ・・・」
ケイトは、森にいると、のびのびとして しあわせでした
1881年
はじめての 女性の科学者として
カルフォルニア大学を 卒業しました
ケイトは
南カルフォルニアの サンディエゴで
学校の先生として 働くことに なりました
そこは 木が ほとんどない 砂漠の町でした
学校から 町の公園が みえます
ケイトは 「木は、あの公園にもきっと育つ」と思い、
学校をやめ、園芸家になりました
サンディエゴに ぴったりの木 をさがし、
町じゅうに 植えました
ニレ
カシ
ユーカリ
ヤシ・・・
1909年「パナマ-カルフォルニア博覧会」が
あの公園で 開かれることになりました
町の公園は、「バルボア公園」と名づけられました
「公園で 木を たくさん植えますから、
友だちを つれてきてください」
おおぜいの 人の力を かりて
公園に 木が 植えられました
博覧会が はじまったとき
公園には、数え切れないほどの 木や植物が
繁っていました
ケイトは
「バルボア公園の母」と呼ばれました
1940 年 ケイトは 亡くなりましたが
今では
砂漠だったサンディエゴは、
緑いっぱいの うつくしい町に なっています
・・・
木を愛した少女が、町全体の自然を育てる人になりました。ケイトがうまれたころのアメリカは、おんなの子は、手を汚すことをしてはいけないと言われ、科学を学ぶのはとんでもないと思われた時代でした。ケイトは、自分の好きなことを、自分の力で切りひらき、社会を変えた女性です。
ケイトは、未来の森を信じて、木を植えたことでしょう。森は、一人では育ちません。多くの人が力を合わせ、長い時間をかけて育ててきました。すぐに成果(緑いっぱいのサンディエゴ)が見える営みではありません。それは、私たちが子どもを育てる営みにも、どこか通じるものがあるように思います。
この絵本は、一歩の木(自然)を育てることが、未来を育てることでもあると語りかけていjます。
・・・
※『木のすきなケイトさん』 H.ジョセフ・ホプキンズ文、ジル・マケルマリー絵、池本佐恵子訳、BL出版 2015年 (2026/8/8)









