ふるはしかずおの絵本ブログ3

『HOME』- さいごは、はじまりの場所に

見返しに、紅い鳥が、町の上を 飛んで います。

この紅い鳥が、語り手の「ぼく」になって、ひとつの家族を紹介していきます。

    

    

 これが ぼくたちの おうち

    

 おかあさんに 見送られ

 おんなのこは がっこうへ

 おとうさんは 青いトラックで 黒猫と いっしょに

 仕事へ

    

  さ、ぼくも 出発だ

 

 車といっしょに どんどん すすむと

 ぼくらの くらす ところへ

   

 青い車は 

 ガタコン ガタコン

 海辺を すすんでいく

   

 みのりの あき

 やさいを つみ

 うれしくって ガタコン 

 たのしくって ガタコン

    

かえり道

やさいを おろし

学校へ 子どもを むかえにいく

     

さいごは かならず、はじまりの場所に

もどってくるんだ

     

   

 そう

 ぼくの おうちに

    

  

紅い鳥の視点から語られています。鳥観図で描かれた街、道路、畑の絵があります。

トラックのおとうさんは、仕事を終え、子どもを迎えに学校へいき、帰宅します。トラックには、黒猫が、いつも一緒です。みんなは 自分の家にもどりました。そこは安らぎの「ホーム」です。黒猫も部屋の中の自分の家に帰ります。

         

さいごに、おとうさんが、紅い鳥の巣を 木にもどす絵があります。みんな、帰る「家」があります。

      

コラージュの技法で描かれた絵です。多様な素材を組み合わせるコラージュが、人物や街並みのまとまりを表現しています。台湾からきた絵本。訳者は、「ハナミズキ」で有名な一青窈さんです。

 

※『HOME』 リン・リェンエン作、一青窈訳、工学図書 2023年 (2026/2/26)

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