ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ババールの美術館』- どこかで見た名画たち

『ババールの美術館』には、

どのような作品が、展示されているのでしょうか。

  

         ・・・

ババールと王妃のセレストは、駅を美術館に 改造することにしました。

 

きょうは 開館日です。

住民のみんなを 招待しました。

有名な絵画にそっくり絵がならんでいます。

でも、

登場人物や 絵のモデルは、みんなゾウです。

 

 

 「モナリザ」      (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 「ラス・メニ―ナス」  (ベラスケス)

 「民衆を導く自由の女神」(ドラクロワ)

 「グランド・ジェット島の日曜日の午後」

             (スーラ)

 

 「アダムの創造」    (ミケランジェロ )

 「自画像」       ( ゴッホ )

 「ヴィーナスの誕生」  (ボッティチェリ )

 「叫び」        (ムンク)

  

 「アヴィニョンの娘たち」(ピカソ)

 「草上の昼食」     (マネ)

 「ミロのビーナス」・・・

 

ジャクソン・ポロックに似たぞうが、抽象画を描いています。

「ぼくだって、あの人みたいに 絵が描けると思うな」 

「やってごらん」

 

お城に 帰って、 

子どもたちは、みんな 競って、絵を描きはじめました。

どこかで見た絵ですが、ご覧のように、モデルは、ぞうです。

文章は、人物の会話が中心で、絵の鑑賞について話し合っています。

     

 「美術品にはね、こうでなければならない、

  なんていうルールはないんだよ」

 

「ババ―ル」で有名なブリュノフの息子、ロラン・ド・ブリュノフの絵本です。本物の絵画を知っていると、楽しみが増すことでしょう。でも、知らなくても、ユーモアたっぷりの『ババールの美術館』を楽しめます。

       ・・・

※『ババールの美術館』 ロラン・ド・ブリュノフ作、せなあいこ訳、評論社 2005年 (2023/7/22)

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