ふるはしかずおの絵本ブログ3

『しろくまのパンツ』-「パンツが、なくなっちゃったんだ」

しろくまが、自分のパンツを探すはなしです。オチも秀逸でした。

     ・・・
「どこにいったんだろう?」 

パンツをなくして、困っているしろくまさん。
ねずみさんが聞きます。
「どうしたの?」

しろくまさんが答えます。

ぼくのパンツが、なくなっちゃったんだ

ふたりは、しろくまさんのパンツを 探しに出かけます。
     ・・・

最初に見つけたパンツは、おしゃれな しましまパンツ。

だれのパンツでしょう?

しまうまさんのパンツでした。

 

次は、お菓子がいっぱいの パンツです。

だれのパンツでしょう?

こぶたのパンツです。

3枚目は、花柄の かわいいパンツ

4枚目は、ねずみさんが大好きって、書いてあるパンツ

5枚目は、水玉のパンツ

6枚目は、にんじんのパンツ

誰のパンツだったのでしょうか。

ちょうちょ、ねこ、いか、うさぎのパンツでした。

    

7枚目は、真っ白なパンツです。

だれのパンツかな?

あれ、

しろくまさん、パンツはいてるよ!

そうだ きょうは あたらしい しろいパンツを はいたんだった!

しろくまさんは、最初から、白いパンツをはいていたのでした。

子どもにとってパンツは身近なものです。誰のパンツかなと聞きながら、子どもと一緒に読むことができます。読者参加型の絵本です。また仕掛けの絵本です。 最後にしろくまさんのパンツの歌もありました。

 

パンツを失くしたしろくまさん。でもよく見ると、うっすらとパンツの線が見えています。しろくまさんは、最初から白いパンツをはいていたのです。 また、表紙に工夫があります。絵本を読む前に、帯になっている赤いパンツをはずしてやります。読み終えたら帯の赤いパンツをはかせるという面白さもあります。

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※『しろくまのパンツ』tupera tupera作、ブロンズ新社 2012年  (2022/3/23)

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