ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ダッシュだ、フラッシュ!』- 犬なのに人間のようなフラッシュ

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フラッシュ と シャッセ。
二ひきの ダックスフントの おはなしです。
・・・
なまけものの フラッシュ
はたらきものの シャッセ
フラッシュは、奥さんのシャッセに 促され、
しぶしぶ 働きに 出ることに。
( います、います。 )
・・・
電報局で、配達係募集中の張り紙を みつけました。
電報の配達を ほめられて、
やる気が 出て、

朝早く、
雪でも、
吹雪や
ひょうや
あられでも、
昼も 夜も、
夜も 昼も、
フラッシュは、がんばります。
・・・
でも、ある日、
フラッシュは、バーンアウト ( 燃え尽き症候群 ) ?
彼は、
また
やる気が なくなってしまいました。
( 身につまされます。 )
ええ
そんなフラッシュに、電報がきました。
病院からです。
どんな 知らせでしょうか?
( なんとなく わかりますが。)
フラッシュは、急いで、ワンダフル どうぶつ病院へ。
ダッシュだ、 フラッシュ !
( そう。フラッシュに )
かわいい 赤ちゃんが できたのです。
・・・
怠け者から働き者へ。でも、働きすぎてバーンアウト。人間臭いフラッシュです。子どもの誕生で喜びの生活へと一変します。フラッシュは、きっと子どもためにしっかりと働くことでしょう。
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フラッシュの姿に見るように、おはなしの中の人物は、たとえそれが動物であっても、 動物などの姿を借りた人間の姿です。おだんごぱんは自惚れ、北風は自信に溢れ、きつねがずる賢く立ち振る舞い、くまはおっとりしてだまされ、スイミーには知恵と勇気がありますが、わかりやすい人物の姿を借りて、子どもたちは人間のこころと行動を理解します。そして、一人の人物のなかの二面性、矛盾するこころがあることをだんだんと理解していくことでしょう。
作者は「くまのコールテンくん」のドン・フリーマン(1908 – 1978)です。読者のこころを温める世界を描きました。
・・・
※『 ダッシュだ、フラッシュ! 』 ドン・フリーマン 作・絵  なかがわ ちひろ訳  BL出版 2009年  (2018/3/9)

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