のんびりと草原で、草を食むしまうまの1日です。
癒されます。「ぼく」はしまうまです。
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あさごはん、くさ
ひるごはん、くさ
ばんごはん、くさ
ぼくらは、一日草をはむ。
「ぼくのいきは くさの においが するんだぜ」
「あ、ほんとだ」
ぼくは、草ごっこをする。
それは、草の気持ちになって 立っていること。
( なんとなく可笑しい )
ぼくは、太陽に向かって ぐんぐんのびる。
かあさんは、ぼくのほっぺたを そっと はんでくれる。
かあさんが歌う。
「く~さ~ く~さ~」
ぼくも歌う。
「く~さ~ く~さ~」
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草を はむ。
草を はむ。
ウンチを 出す。
なにもしない しまうま。
草を取り合う しまうま。
ワニに食べられる しまうまもいます。
草を はむ。
まってる。
( なにを待っているの?)
( 背中に鳥が乗っているから、鳥を待っているんじゃない。)
( そうかな? )
ぼくらの いちにち こんな かんじ。
のんびり、ゆったり、ゆっくり、ほんわり、おっとり、まったりした世界です。
ひたすら草を食む しまうまの時間が、ゆったりと流れています。癒し系の絵本かな。でも、絵と文に、草を取り合う しまうま、ワニに食べられる しまうまもいます。しまうまの世界も厳しいんです。
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※『 くさを はむ 』 おくはらゆめ作・絵、講談社 2009年 (2019/12/4)