ページをめくれば、めくるほど、
絵の中のおおかみが近づいてくる絵本です。
・・・
遠くに見える、おおかみ。
ページをめくると…
こちらに近づいてきます。
( すこし Σ(゚д゚lll) )
次のページは、もっと近くなっている。
すぐそばに きてる!
いそいで!
ほんをみぎにかたむけて!
もっと 本をかたむけると
おおかみは 転がります。
ごろん
ごろん
ごろん
・・・
崖から落ちるかと思うと 枝にぶら下がりました。
本をふるんだ!
枝につかっまった おおかみ
しぶとく ぶらさがっています。
本を逆さまにする・・・
まだ、しがみついている
本を元にもどして、ページをめくると、
おおかみも もとどおり!
( あぶない (´д゚`ll) )
はやく、
ページをめくる!
そして、
本を閉じるんだ!
・・・
ヒュー!
おおかみは いなくなりました。
( やれやれ ┐(´д`)┌ )
・・・
ページをめくったり、本を傾けたりすると、おおかみが近づいたり転がったりするアイディアがおもしろい絵本です。おおかみから逃げるために、読み手はページをめくるだけでなく、本を傾けたり、本を振ったり、本を逆さまにするように語り手から指示されます。語り手の指示にしたがって、読み手が絵本の中のおおかみを動かしているように見えます。おはなしは単純ですが、おおかみが近づいてくる緊迫感があってドキドキします。笑いもあります。真に迫ったかたりがたいせつです。
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※『 おおかみだあ! 』 セドリック・ラマディエ文、ヴァンサン・ブルジョ絵、谷川俊太郎訳 ポプラ社 2014年 (2018/11/1)