ふるはしかずおの絵本ブログ3

『おたまじゃくしの101ちゃん』- 子どもの劇ができそうです 

いちべえぬまに かえるの あかちゃんが うまれました

なんと 101ぴきの おたまじゃくしです

     

  

今日は みんなで 遠足です

 

  チロ チロ パッパ  ♬

  チロ パッパ

  おたまじゃくしは かえるのこ

  しっぽを ふりふり

  チロ パッパ  ♬

    

みちくさ している 7ちゃん

けんかを している 19ちゃんと 24ちゃん

おしっこ しちゃった 6ちゃん

   

みんな きちんと ならぶと

101ちゃんが いません

かえるの おかあさんが さがしにいきました

    

    

めだか

かわとんぼ

アメンボにきいて さがします

     

     

おかあさんは たがめに おそわれ

ぼうやを みつけたら じぶんが 犠牲になると いって

はなして もらいました

    

そのときです

はやしの おくで さけびごえ!

ざりがにに 101ちゃんが 食べられそうに なっています

ざりがにの おおおやぶんは おおよろこび

ふたりを 「おやこどんぶり」にして 食べようと します

   

   

はさみを ふりあげたとき

たがめが あらわれ 

ざりがにの おおおやぶんと おおげんか

    

 

そのすきに おかあさんは 101ちゃんを にがしました

  

   

101ちゃんの しらせを きいて

みんなは、おかあさんを たすけに いきます

  

 わっしょい わっしょい ♬ 

 スクラムだ

 わっしょい わっしょい

 スクラムだ ♬ 

 

たがめと ざりがにの おおおやぶんは あいうちで しんでいました

     

でも

おかあさんが たおれています

みんなは おかあさんを つれてかえります

みんな なみだを ぽろぽろ ながして なきました

    

 えーん

 うえーん

 うわーん

 うあーん

      

    

おかあさんが めを あけました

   

 ばんざーい

 おかあさんか゜ いきかえったぞ

      

こうして いちべえぬまは また しずかに なりました

   

            ・・・

101ぴきのおたまじゃくしを育てるのは、並大抵のことではありません。大人の読者は、おかあさんのかえるに同化して、読んでいくのではないかと思います。 

    

おかあさんが目を閉じたまま、死んでしまうかもしれないという場面は、子どもたちは、どうなることか心配になって読む(聞く)ことでしょう。かこさんはこの場面に5ページをあてています。そして、「おかあさんが――」で、ページがかわり、「パッチリ めを あけました」になります。子どものこころの動きをわきまえた語り手(加古里子さん)の話しぶりです。

       

かえるたちのうた、ざりがにの大親分とたがめの「剣劇」のような場面も織り込まれた、たのしいストーリーです。子どもの劇にできそうです。

   

      ・・・

※『おたまじゃくしの101ちゃん』 かこさとし絵と文、偕成社 1973年

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