ふるはしかずおの絵本ブログ3

『どこかで だれかが ねむくなる』 

「おやすみなさいの絵本」です。

   

    

 どこかで はちが

 おやすみの したく

 ばらの べっどで

 よるを まつ

  

   

どこかで

ビーバー

くま

チューチューねずみたちが

ねむりに つく

    

   

どこかで

こぎつねたち

うしと うま

にわとり

ねむりに つく

    

 

夜が きて

星が またたく

 

 

 かわいい あくびを したのは だあれ

  (おんなのこ!)

  

  

のうさぎは くっつきあって ぬくぬく

とうさんも やすむ 夜に なる

おがわの さかなたちも ねむる

みみずも つちに ねむる

スカートの ポケットも ねむる

そよかぜだって ねむるよ そらで

 

 

かあさんが いうよ 「めをとじて」 

ゆめが ひらりと やってくるよ

ゆめの はなが ひらくとき

   

    

ちいさな さかな

ちいさな まきば

ねこも こひつじも おやすみ

   

おやすみ ビーバー

おやすみ こじか

   

 おやすみ おやすみ

 かわいい あなた

 

         ・・・

メアリー・リン・レイの詩の「おやすみなさいの絵本」です。リズム感のある詩は絵本でお楽しみください。

おかあさんに「かわいい あなた」と言われているのは、絵本の中のおんなのこです。最後のページのおんなのこは、もう夢のなか。たくさん出てくるどうぶつたちも、安らぎのなか、静かな眠りについています。どうぶつだけでなく、森の木、本のおはなし、スカートのポケット、そよかぜ、ないしょのおはなし、スリッパも眠ります。しあわせな時間が、絵本のなかにながれます。

     

優しい語り手の口調に誘われて、読者だって眠くなっていくことでしょう。

     

         ・・・

※『どこかでだれかがねむくなる』 メアリー・リン・レイ詩、クリストファー・サイラス・ニール絵、こうのすゆきこ訳、福音館書店、2016年  (2026/6/10)

   

    

【追記-おやすみなさいの絵本】

・『おやすみなさいのほん』 

  マーガレット・W・ブラウン作、ジャン・シャロー絵、福音館書店 1962年

・『おやすみなさい おつきさま』 

  マーガレット・W・ブラウン作、クレメント・ハード絵、瀬田貞二訳、評論社 1979年

・『おやすみなさい』 イブ・ライス作、片山令子訳、ほるぷ出版 1995年

・『ねむい ねむい おはなし』 ユリ・シュルヴィッツ作・絵、さくまゆみこ訳、あすなろ書房、2006年

・『おやすみ、はたらくくるまたち』 

  シェリー・ダスキー・リンカー文、トム・リヒテンヘルド絵

  福本友美子訳、ひさかたチャイルド 2012年

・『おひめさまはねむりたくないけれど』 

  メアリー・ルージュ作、パメラ・ザガレンスキー絵、浜崎絵梨訳、そうえん社、2015年

・『おやすみまくら』 斎藤倫 うきまる文、牧野千穂絵、小学館 2023年

SHARE