
「がまくんとかえるくん」シリーズで有名なアーノルド・ローベル(1933-1987)のデビュー作(1962年)です
てんきの いい日
マスターさんは はいつも どうぶつえんに 出かけます
どうぶつが だいすきで
どうぶつたちも マスターさんが だいすきです
マスターさんが くると、
パオーンと ぞうは はなを ならします
マスターさんは 1日中 どうぶつえんで すごします
どうぶつえんが しまるとき
マスターさんも どうぶつたちも
悲しい気持ちに なりました
ある日
ぞうが
飼育係の おじさんの かぎを ぬきとり
みんなの おりを あけました
みんな いまからすることが わかって いました
マスターの 住む マンションへ むかったのです
「なんてこった!・・・さあ、はいって」
つぎの日、どうぶつえんは からっぽです
おまわりさんが マスターさんの 家にいくと
どうぶつたちは
おおきな チョコレートケーキが のせられた
テーブルを かこんでいました
つれて 帰ろうと すると
どうぶつたちは
ガオーッ パオーン、キーキー
と、鳴いて にげだしました
飼育係の おじさんは マスターさんに たのみました
「どうぶつえんに 帰るように いってください
みんなが 帰って くれるなら
あなたを 飼育係の みならいにします」
どうぶつたちは
マスターさんを 先頭に
どうぶつえんまで 行進して かえりました

マスターさんは 飼育係になり しあわせです
どうぶつたちも みんな よろこびました
・・・
やさしいマスターさん、マスターさんを慕う魅力的などうぶつたち。どうぶつたちの表情がとても豊かです。とぼけた感じもあって、ユーモアがあります。おはなしを読むだけでなく、絵を見る(読む)楽しみがあります。
飼育係になったマスターさんは、このあとどうなったのでしょうか。たのしい動物園生活がはじまりそうです。『どうぶつえんのピクニック』という続編があります。動物園のどうぶつたちが、ピクニックに出かけることになりました。飼育係のマスターさんは、お弁当をつくり、バスを貸し切ります。でも、案の定、大騒動がおこります。
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※『マスターさんとどうぶつえん』 アーノルド・ローベル作、こみやゆう訳、好学社 2017年 (2026/3/30)









