こんなとき、あなたは、どうすればいいのか、マナーを教えます。

「わかき　しんし　しゅくじょのための　れいぎさほうの　ほん」（まえがき）です。

　

　

図書館で、

とんがりビルに　投げ縄を　かけられ、

「つかまえたぞ・・・さあ、来い！」と言われたら、

そんなとき　どうする？

　　　

　としょかんでは、

　しずかに　歩きましょう。

　

　

海賊と　宝箱を　みつけたとき、

「ひるめしの　じゅんびが　できたぞー！」と、海賊に言われたら、

そんなとき　どうする？

　

　ごはんの前には、かならず

　手を　あらいましょう。

　

　

パイプをふかして　煙にむせたら・・・

そんなとき　どうする？

　

　せきを　するときは、

　手で　口を　おおいましょう。

　　　

　　　

読書中に、牢屋に連れていくぞ、と言われたら？

そんなとき　どうする？

　

　どこまで　読んだか　わかるように

　本に　栞を　はさみましょう。

　　　　　

　　　　
「お城が大雨でしずみそうだ」と、おひめさまから　電話がきたら、

食事中に　ホッキョクグマが　入ってきたら、

口いっぱいに　プディングを　ほおばっているときは、

王子さまから　プロポーズされたら・・・

　　　　　

　そんなとき　どうする？

　　　　

　　　　　 　　　・・・

奇抜な状況とあなたがすべきことが、くりかえされます。あなたがすべきことに意外性もあって、ユーモアたっぷりの絵本です。「まえがき」のつづきは、「まいにちの　くらしのなかで　きっと　やくにたちますよ」です。

　　　

おとこのこは、どこまでも　レディファーストです。

サーカスで、綱渡りの反対側から、お嬢さんがやってきたら・・・

ありえないような状況ですが、その時のマナーは、「さきに　とおしてあげましょう」。先にとおしてあげたら、自分は落ちてしまいます。でも、大丈夫。セーフティネットがありました。笑いのなかに、相手をおもいやる心があります。

　　　　　

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※『そんなときどうする？』　セシル・ジョスリン文、モーリス・センダック絵、こみやゆう訳　岩波書店　2016年　　（2024/2/8）