
「雨が降れば桶屋が儲かる」のような出来事がつづきます。
たいくつで、ふきげんな 男の子
ポケットに 手をいれて、
「こんな町、つまんない!」と、空き缶を 足で蹴ると・・・
ビューン ヒュルルルル
木の上の ねこに あたる
いぬは ねこを おいかける
ねこが どうぶつえんの ゾウに とびのると
ゾウは、どうぶつえんから 街のなかへ
ゾウは 樽を けとばし
樽が ペンキをぬっている ひとに ぶつかり
びちゃっ!
ペンキに すべった パン屋さん
ケーキと パイが とんでいく
ケーキと パイは、傘を持つ人に あたり
傘が 水を まいている 女のひとの おしりに ささる
ホースの水が 2階の 子どもに かかり
もっていた ボールを 落とす
ボールは
八百屋さんの オレンジの 棚に ぶつかり
オレンジが
ポン、コロコロ、ポトン
コロコロ
コロコロ
ポーン
ポン
通りを ころがっていく
街じゅう、おおさわぎ

ゾウは ピーナッツのカップに 気がついて
急にとまる・・・
ねこは フギャーオ
ゾウの背中から 飛ばされて
ストン
ねこが たいくつで ふきげんな 男の子に 落ちてくる
ゴロゴロゴロロロ
この町は サイコーだね!
・・・
「なーんにも おこらないんだ、この町じゃさ!」「つまんないなあ」が口癖の男の子。でも、彼のまわりでは、いろいろなことが起こります。事件が起っています。男の子は、そのことに気がついていません。でも、読者はちがいます。なにが起こっているのか、絵を通して、ぜんぶ知っています。読者は、「この子は何も知らないんだ」「ほらここ!」と教えてあげたい気持です。かれのまわりで起こることに、笑いも起こります。
世の中の出来事は、わたしたちの思いを超えて、つながっているという話です。
「タンタンのぼうけん」を想像させる、レトロな感じの絵です。
・・・
※『こんな町、つまんない!』 マーク・ローゼンタール作・絵、徳間書店 2008年 (2025/10/30)









