ふるはしかずおの絵本ブログ3

『あるあさ、ぼくは…』- ぼくらしく走る 

ねこ、おんどり、ぶた、うさぎ・・・どうぶつたちの歩き方をまねる「ぼく」。

    

    

ねこのビディーが

ことりを つかまえようと しました

ぼくは、手をたたいて、叫びました

 

 にげろ、ことり!

   

ことりが 飛びさると

ねこのビディーは、はらをたて、もどって いきました

 

ぼくは

ビディーそっくりの 歩き方で あとから ついて いきました

   

    

おんどりの コッキィに あいました

ぼくは 

コッキィそっくりに はねをたたんで あるきました

  

  

ぶたの バールは 

泥のなかで いねむりぎょうずいを しました

ぼくは

バールのそばに ねころんで、いねむりぎょうずいを しました

    

   

ピョコ、ピョン、ピョン

ぼくは うさぎそっくりに はしりながら いきました

    

へびは、おおあわて にげました

    

牝牛の ルルにあうと

ぼくは あたまをさげて 草をたべて

ルルそっくりに あるきました

  

   

 がちょうの ゴンキィ

 としより うまの フローラ

 りす

 やぎの スパンキィ

 かえる

 かめ

 ぼくは みんなの真似を します

 

    

池に おとうさんが いました

ボートを 出そうと しています

   

 おとうさん、まってぇ!

    

ぼくは ほかの だれみたいでもなく

ぼくらしく はしりました

   

ぼくと おとうさんは

ボートにのり、池の海に のりだしていきました。

 

             ・・・    

農場や自然のなかで、出会う動物たちのまねをしながら進んでいく、おさない男の子の「ぼく」。どうぶつたちは、ぼくの仲間です。子どもらしい行動に思わず微笑んでしまいます。でも、本人はいたって真剣です。読者は、「ぼく」に同化し、ぼくの気持ちに寄り添いながら読んでいくことでしょう。そして、最後は、「おとうさん、まってぇ!」と、ぼくがぼくらしく走ります。その姿が目に見えるようです。

   

まねっこ遊び、まねっこ体操ができそうな絵本です。         

モノクロの絵本です。エッツは、この絵本で、1966年コールデコットオナー賞を得ました。

       ・・・

※『あるあさ、ぼくは…』 マリー・ホール・エッツ作、まさきるりこ訳、好学社 2022年  (2025/8/24)

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