がちょうのペチューニアとは、誰のことなのでしょうか?
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ペチューニアは、
本をひろい、
「ほんを もち、 これに したしむ ものは かしこくなる 」
と信じて、
いつも本を持ち歩いています。
本といっしょに眠り、
本といっしょに 泳ぎました。
(でも、読んだわけではありませんよ。 )
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ペチューニアは、
得意のあまり、
くびが、
どんどん
どんどん
どんどん
のびました。
( いますね。 こんなひと)
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それを見て
かしこいと思いこんだ どうぶつたち。
相談をもちこみます。
おんどりのとさかが赤いのは、なぜ ?
ぺチューニアは言います。
「プラスチックでしょうね、 おそらく」。
(いいかげんな答え。)
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めんどりのアイダに
ひよこを数えてといわれて ・・・
「3 かける 3 だから、つまり 6 ・・・」
「それ、9 よりすくないんですか? 」
「いいえ、おおいんです」
(こんな調子です)
犬のノイジーも、
馬のストローも、
びっくり。
どうぶつたちは大混乱。
ついに、
花火を、
キャンデーと断言して、
(もちろん !)
バーン!
・・・
ぺチューニアの首はもと通り。
そして、ためいきをついて いいました。
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「なかみを あたまや こころに いれなくっちゃ。そして、そのために、じを おぼえ なくちゃ いけないのよ 」
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本を持っているだけで、賢いと思いこんだぺチューニア。
ほん を 知識・・・と言いかえれば、わたしたちのおはなし。
( くわばら、くわばら )
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※ 『 がちょうの ペチューニア 』 ロジャー ・ デュボワザン作 まつおかきょうこ訳 冨山房 1999年 ( 初版 1950年 )