雨や雹がどうして降るのかをやさしく教えます。
科学の絵本(初版 1963年)です。
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雨は、雲からふってきます。
その雲は、何でできているのでしょうか。
とてもちいさな水滴です。見ることはできません。
雲の水滴は どうして できるのでしょうか。
水滴とは水蒸気のことですが、どこからやってくるのでしょう。
水蒸気は、
動物たちが息をはくとき、
池、川、海、木、草、地面から、水が蒸発するとき、
洗濯物がかわくとき、
うまれます。
水蒸気は空気といっしょに動きます。
空気が、空高くあがるとき、水蒸気はちいさな 水滴 になります。
この水滴が集まって雲に。
つまり、
雲はたくさんの水滴からできています。
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水滴が大きくなると地上へ落ちてきます。
それが雨粒 !
雨粒がどんどん落ちてくる。それは 雨 !
( こんどは ひょうの説明です )
夏に雲の水滴が、凍る時があります。
そのわけは?
高いところの空気は、とても冷たいのです。
水滴は、凍って 氷の粒になります。
空から落ちようとする氷の粒を、上にのぼる空気がはこびあげます。
そのとき、氷についた水が凍ります。
これを繰り返すうちに、氷の粒は大きくなります。
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そして、
重くなりすぎて、地面におちてきます。
この氷の粒が ひょう です。
にわとりの卵ぐらいのものもあります。ひょうを割ってごらんなさい。氷がかさなっているのが見えます。
( まとめ )
雨が蒸発します。水蒸気ができます。高い空へはこばれます。水蒸気は冷えて水滴になります。雲ができます。水滴がくっついて雨粒になって落ちてきます。
雨が どうして ふるのか、もう わかりましたね。
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あらすじの説明では、よく分からなかったかもしれませんが、無駄のない説明と、問いを投げかけ考えさせる文章に感心しました。
1.ただしい 内容と説明。
2.わかりやすい 内容と説明。
3.おもしろい 内容と説明。
科学の絵本を見る観点をこの3つに置いています。
水(液体)が蒸発して水蒸気(気体)になり、水蒸気が冷えて水にもどり、氷になること(水の三態)を、このような絵本で学べたらいいですね。また、筆者の説明の仕方も、同時に学んでほしいと思いました。
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※『 雨と ひょう 』 フランクリン・M・ブランリー文 ヘレン・ボーテン絵 川西 伸男訳 福音館書店 1968年 (2020/3/31)