ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 小さな きかんしゃ 』- やっぱり、ひろい世界を見てみたい!

説明1

『 第三の 男 』
グレアム・グリーン ( 1904年 ~ 1991年 )が
文章を書いています。
・・・
ちび きかんしゃ
リトル・スノーリング( 小さないびき )の 村から、
マッチ・スノーリング( 大きないびき )の 町を
往復する 毎日です。
ひろい世界を みてみたい、
冒険したい  ちび きかんしゃ。
でも、
すこし まよっています。
・・・
やっ、 やっ、 やっ ちゃろか、
やっ、 やっ、 やめとこか
やっ ちゃろか、
やめ とこか
・・・

・・・
ちび きかんしゃは
とうとう、
「 やっちゃる 」ことに。
いつもの みちを はなれ
森や まきばを  とおり、
・・・
自由だ、 自由だ。
ぼく自由、 ぼく自由

と さびながら 走ります。
・・・
急行列車と すれちがい、
鉄橋を  わたり、
お城のそばを とおり、
山道を のぼり、
広い野原に でて、
ついに
スモーク・オーバーホール ( けむりだらけ )
という 大都会に。
・・・
しかし、
スモーク・オーバーホールは、
ちび きかんしゃの いるところでは
ありませんでした。
( あわただしい ところですからね。 )

・・・
ちび きかんしゃ
あわてて
ふるさとに むけて はしりだします。
でも、
道に まよい、
リトル・スノーリングまで
もどれません。
・・・
スコットランド急行に たすけてもらい、
ちび きかんしゃは
ふるさとに
無事に かえることが できました。
ようこそ お帰り、ちび きかんしゃ
( 大団円 )
・・・
ちび きかんしゃの  体験には、
期待
迷い
興味
興奮
自信
不安
後悔
そして
満足が あります。
これらは  みんな
冒険して
はじめて 得ることのできた ことでした。
・・・
※『 小さな きかんしゃ 』 グレアム・グリーン作、 エドワード・アーディゾーニ絵、 阿川 弘之訳、  文化出版局    1975年 ( 初版は1946年 )
(2016/1/18)

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