ウィリアム・スタイグの絵本。
1970年のコールデコット賞作品です。
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ロバの シルベスターの趣味は、
変わった形、
変わった色の 小石を集めること。
ある日、
シルベスターは、赤く光った丸い石を 見つけました。
その石は、触れたまま 願いごとをすると、望みがかなう 魔法の石。
でも、それは、シルベスターにとって 災いの石です。
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家にかえる途中、
シルベスターは、ライオンに ばったり。
シルベスターは、
とっさに 岩になることを願い、難をのがれました。
しかし、
シルベスターは、岩になったまま。
もう、もとに戻ることができません!
どうしてかって?
岩になったシルベスターでは、もう小石に触れることができませんからね。
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一方、
両親は、シルベスターを捜しまわりますが、まったくわかりません。
岩ですから、声もでません。
匂いもしないのです。
ふたりにとって、辛い日々が続きました。
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秋。
冬。
春。
シルベスターは、どうなるのでしょうか。
そこに、
奇跡が生まれ、
シルベスターは、もとのシルベスターにもどります。
ここのところは、絵本をご覧ください。
ヒントは下の絵。
よく見ますと、魔法の赤い石が、まだ岩の傍にありますよ。
いまでは、
魔法の赤い小石は、金庫の中。
( どうして、金庫の中なのかな? )
それは、
もう、みんなの望みがかなったからです。
家族いっしょの 幸せが。
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※『ロバのシルベスターとまほうのこいし』 ウィリアム・スタイグ作・絵、せたていじ訳、 評論社 1975年 (初版 1969年)
(2016/3/13)