『 アンディと らいおん 』 の 初版は、1938年 です。
75年以上も むかしの絵本ですが、 今でも人気があります。
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1
アンディ は
図書館で らいおんの本を かりてきました。
夢中で 読んでいます。
ばんごはんの あいだも。
ばんごはんの あとも。
かおを あらうときも。
かみのけを とかしているときも。
あたまのなかは、 らいおんのことで いっぱいです。
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2
登校中、
アンディは
本物の らいおんに 出会いました。
「 にげるが かち 」。
すると、
らいおんも
「 にげるが かち 」。
いわの まわりを
ふたりは ぐるぐる、 ぐるぐる 、 ・・・ ( 笑い )
とうとう、
ふたりは へとへとに。
そのとき、
らいおんは、 まえあしを だしました。
足に ささっていたのは ふとい
と げ 。
アンディは、 それを ありったけの力で ひっばりました。
すると 、 とげは ( 次の ページへ )
すぽんと、 ぬけ ( 間 )
ました !
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3
まもなく
サーカスが やってきました。
サーカスから、
らいおんが 逃げだし、 アンディと鉢合せ。
「 もう おしまい だ 」。
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でも、
その らいおんは?
( もちろん! )
とげを ぬいてあげた らいおんです。
ふたりは おおよこびで おどりだします。
アンディと らいおんは
まちを 行進。
ゆうかんだった ごほうびに
市長から メダルをもらい、
アンディは
図書館に
らいおんの本を 返しに行きました。
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ドーハーティの 絵は、
とても ダイナミック 。
アンディと らいおんの 動作や表情を いきいき えがきます。
躍動感が あります。
ハラハラ・ドキドキ も。
79ページもある 絵本ですが、
起承転結も はっきり。
絵を 見ているだけで
ストーリーが わかります。
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翻訳者は、『 赤毛のアン 』の村岡花子さんです。
1961年に出版され、 もう50年以上になります。
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※ 『 アンディ と らいおん 』 ジェームズ・ドーハーティ 文・絵 むらおかはなこ訳 福音館書店 1961年 ( 初版は 1938年 )