エリザベスと エドワード。
猫の兄妹の おはなしです。
タイトルの「あたしも びょうきに なりたいな !」 って
どういうわけでしょう。
・・・
エドワードが、 病気になりました。
おかあさんは、ベッドに ご飯をはこび、
おとうさんは、冷たいタオルをあて、
おばあちゃんは、本を読んでくれます。
おばさんとおじさんからは、お見舞いの電話もありました。
でも、
元気なエリザベス は、
宿題も、
ピアノの練習( バルトーク! )も、
家のお手伝いも、みんな自分でしなくてはなりません。
だから、
あたしも びょうきに なりたいなあ !
( この気持ち、わかる? )
( わかる わかる! )
すると、
何日かたって、
こんどは、エリザベスが、病気になり、
同じように看病してもらうことになります。
でも、病気がなおった エドワードが、いろいろなことができるのが うらやましい!
( わかる! )
元気がいちばん。エリザベスの言動は、子どもの気持ちを代弁しています。絵本を通して子どもの心を学びます。子どもって、本当にこんなことを考えるのでしょうか。
( かんがえる! )
ところで、おばあさんが、読んでくれた本は ?
エドワードのときは、ギリシャ神話、
エリザベスのときは、イソップ物語 でした。
そして、病気のなおった ふたりは、かわりばんこに、おばあちゃんに本を読んであげます。子どものこころを学びます。
・・・
※『 あたしも びょうきに なりたいな! 』 フランツ=ブランデンベルク作、アリキ=ブランデンベルク絵、ふくもとゆみこ訳 偕成社 1983年 (2018/5/13)