『教室はまちがうところだ』の一部を引用します。
絵本のメッセージです。
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みんな どしどし 手をあげて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを わらっちゃいけない
みんなで出しあい 言い合うなかでだ
ほんとのものを 見つけていくのだ
安心して 手を上げろ
安心して まちがえや
困ったときには 先生が
ない知恵しぼって 教えるで
そんな教室つくろうやあ
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授業中、先生から指名されたらどうしようと不安に思っている子どもは、きっと多いことでしょう。間違うのが怖い、間違ったら笑われるというドキドキした気持ちをみんな経験しています。そんな子どもたちにむかって、「教室はまちがうところ」「安心してまちがえなさい」というメッセージは子どもの不安感をやわらげることになるでしょう。
子どもは、教室だけでなく、いろいろなところで、いろいろなことで間違います。大人は、子どものことを心配して、お膳立をしてあげたり、失敗しないように干渉しがちです。失敗をおそれず、自分の力でやり遂げる体験がたいせつです。
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※『教室はまちがうところだ』 蒔田晉治作、長谷川知子絵、子どもの未来社 2004年
(2023/11/21)